姫路爆発事故 「死ぬかと思った」 突然崩落/作業員下敷き(産経新聞)
「ドン」。埋め立て地に爆発音が響いた。兵庫県姫路市網干区の「エコパークあぼし」で起きた爆発事故。施設の天井や外壁がすさまじい音とともに崩れ落ち、多くの作業員が下敷きになった。「死ぬかと思った」。現場に居合わせた作業員は恐怖の瞬間を振り返った。
爆発の衝撃で茶色い鉄骨が3本ほどむき出しになり、1階南側の外壁が崩れ落ちて穴が開いた状態。建材の鉄骨もぐにゃりと折れ曲がり、周辺には外壁に使われていたコンクリート片などの建材が飛び散った。
「突然、天井や壁が落ちてきて下敷きになった。自力で脱出したが、ほこりが充満し何も見えなくなった。もう一度爆発が起これば死んでいたかもしれない」。事故が起きた施設の1階で空調設備の設置作業をしていた男性(51)は表情をこわばらせた。
エコパークは広大な敷地内に、ごみ処理施設のほか、緑地帯や再資源化施設、事故のあった健康増進センターなど多くの施設が含まれている。
別の男性作業員(56)は「爆発直後に建物が大きく揺れた。直前にシンナー臭がしていた」と証言した。
現場は消防や警察、姫路市職員らが慌ただしく出入りし、騒然となった。施設内部を視察した市職員は「屋根も落ち、床のセメントがぐちゃぐちゃになっていた」と神妙な顔つきで語った。
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